インドネシアの高速鉄道建設において、日本が中国に受注をとられてしまったことは記憶に新しいです。しかし、インドでは日本方式の新幹線が採用され、日本が破格の金利でインドに投資を行うことで合意しました。

これは現在の日印の友好関係をさらに強化し、インドの経済発展を後押しすると同時に、人口減で国内の市場が減少していく日本の成長戦略の足掛かりにしたいという思いがあります。
本記事では経済成長を続けるインドの新幹線計画について紹介します。

2018年!新幹線建設本格着工開始!

新幹線

モディー政権のインド成長戦略

2014年のインドの総選挙において、インドの二大政党が高速鉄道(新幹線)の建設を公約に掲げられました。総選挙で勝利したモディー政権は デリー – ムンバイ – チェンナイ – コルカタ の四大都市を結ぶ「ダイヤの四角形」を構想とした高速鉄道建設を約束しました。

日本はインドの新幹線建設に格安金利で投資

当初インドの高速鉄道計画には、フランスや中国も参入に名乗りを上げていましたが、安全性に関する優位性や、期間65年、金利年率0.1%で円借款を行うことなどにより、日本方式の新幹線を採用することで合意しました。

総事業費は約9800億ルピー(約1兆7000億円)を見込み、日本は用地取得費用などを除く工事費の約8割を金利ほぼゼロの円借款で供与し、技術研修などの人材育成も行います。

インド初の新幹線

インドの新幹線方式の高速鉄道は、インド西部グジャラート州アーメダバードとムンバイの約500㎞を現在の4分の1の約2時間で結びます。専用路線を通し、途中には12駅を作り、最高速度は時速320㎞となる予定です。2018年にいよいよ新幹線建設が本格着工し、開業は2022年のインド独立記念日(8月15日)を目指しています。

今後のインド新幹線計画

インド 新幹線

まだ増えるインド新幹線

現在、最初の新幹線開通として、アーメダバードとムンバイ間が本格的な着工に向けて進められていますが、その後もインド各地で新幹線を開通されることが計画されています。主な計画を下の表にまとめています。

路線 経路 状態
ダイヤの四角形 デリー・ムンバイ・チェンナイ・コルカタ・デリー 2014年度予算承認済み
ハウラー – ハルディア デリー・アーグラ・カーンプル・ラクナウ ・ワーラーナシー・パトナ・コルカタ 国家計画委員会と首相府の承認済み
デリー – コルカタ デリー・コルカタ 国家計画委員会と首相府の承認済み
デリー – アムリトサル デリー・チャンディーガル・アムリトサル 国家計画委員会と首相府の承認済み
デリー – ジョードプル デリー・ジャイプル・アジュメール・ジョードプル 構想
バンガロール – マイソール バンガロール・マイソール 2014年度予算承認済み

インド新幹線建設の課題

2018年から本格的に着工する新幹線建設ですが、いくつかの課題もあります。最も大きな課題は安全性に対する問題です。インドの鉄道の開業は日本よりも早く、日本より古い歴史を持っています。しかし、車両や路線などの設備の老朽化が進み、事故や遅れが頻発しているのが現状です。

インドでの安全性に対する意識の低さは鉄道に限ったことでなく、道路では交通ルールを無視して、逆走するなど日常茶飯事です。新幹線開業後、事故が起こってしまえば、「インドだから仕方ない」では済まされません。

また、インドの気候は50℃近くに達する気温や雨季の洪水といった厳しい自然環境下にあることも工事が難航すると予想されています。

アフターサービスも日本が行う

日本はインドに対し破格の金利で投資を行いますが、建設後の維持管理や、消耗品は日本から購入するという条件をつけるなどの契約を結ぶことで、投資を回収し、さらに利益につなげることを意図しています。

新幹線は建設終了後も維持や管理に資金が必要です。日本はインドとアフターサービスの契約を結ぶことで、インドが日本からの技術と製品を購入し続けなければならず、そうしなければインドの新幹線は営業できなくなると主張し、契約を継続していく見込みです。

まとめ

以上、インド新幹線建設に関する紹介でした。日本の高度経済成長のシンボルともなった東海道新幹線のように、インドの経済成長を象徴するものとなり、インドの経済成長を大きく後押しすることになるでしょう。

インドの経済成長はものすごいスピードで進んでいます。そんな国の成長をインドで留学しながら自分の肌で感じることができます。インド留学に興味がる方は下の体験談もご覧ください。

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